連休

金曜日から4日間、句会が続いた。

俳句に関しては不真面目で通っていた私が、なんという変わりよう・・・
一生懸命働いていた頃の私は、どうしても俳句は二の次、三の次で、あわよくば休もう、休もうとしていた。
なので、同級生でもあるM師匠はたまに吟行句会に出てきた私を見ると、大げさに目を丸くして
「うわっ、○○子さんが来てる。雨は大丈夫かな?」
と空を見上げたりしたものだ。

そんな私が今では生活の中心が俳句になっていて、月に十数回の句会を楽しくこなしているのだから、フリーな生活は人を変えるもんだな〜♪


11月1日(金)

定例吟行句会の日。
車で20分ぐらいの法然寺、仏生山公園での吟行。
10時半頃法然時に着くと、もう本堂のあたりから賑やかな人声が聞こえてくる。
その話の輪に入ると、ひとしきり先日行った東京での「ホトトギス千四百号祝賀会」の話で盛り上がる。

そうこうしつつ句帳に時々メモを取りながら歩き、一時半締め切り、7句投句の句会に備えるのだ。
私達仲間三人はその句会の幹事になっているので、仏生山公園内の会場へ皆より一足早く入り準備をする。
当日は約30人ぐらいの句会なので、机を句会用に並び替え用紙を配り、Sさんが朝早く作って持って来てくださった手作りのおはぎも配り、余った時間で作った俳句の推敲ををする。

その日は素晴らしい秋晴れの日だったので、「秋晴」「天高し」「晩秋」「木の実」「草じらみ」などなど面白い句かたくさん出ていて良き句会だった。


11月2日(土)

翌日は若手ばかり6人の会。
これも毎月一回、第一土曜日。場所は栗林公園
この句会は、ほとんどおしゃべりで始まりおしゃべりで終わる句会なのだが、それなのに、それなのに、みんなすごい句を作る刺激的な句会なのである。
適当に歩きながら作句するのだが、時には数人で立ち止まると人生話など始まり俳句どころではなくなる。
それでも会場に着く頃にはちゃんと7句でき上がっていて、目を瞠るような句を披露してくれるのだからすごい。
良き勉強になりました。ハイ。


11月3日(日)

今日は、今回ホトトギス主宰を汀子主宰から受け継がれたばかりの廣太郎主宰を囲む会で岡山まで。
これは年に一回、毎年晩秋の頃に行われる句会だ。
8時頃のマリンライナーで一路岡山まで行き、そこからタクシーで「桃太郎アリーナ」まで行く。
本日の高松からの同行者は5人。
あとは前日からから行っている人達が数人居て、広い公園のアチコチで会って挨拶。

そうこうしていると、わざわざ毎月岡山から高松の句会に来られているAさんやSさんが走ってきて、私達の出席をとても喜んでくれてあちこち案内して下さった。いつ会っても明るく人を楽しくさせてくれる二人だ。
廣太郎主宰とも公園で出会って、先日の祝賀会のご挨拶などを申し上げる。

句会場のロイヤルホテルに入ると、もう約60人ほどの人でいっぱいだった。
今日は4句投句の3句選。
同行した5人とも好成績で主宰の入選にも入り、帰りのマリンライナーの中での会話もよく弾んだ。
雨催いの一日だったが、楽しい一日だった。


11月4日(祝日)

この日は毎年の市の恒例行事「玉藻文芸祭」の日。
受付を頼まれていたので、朝9時までに行く。
年に一度、流派を超えた集まりの楽しみな句会である。

10時からの受付に、もう9時半頃から来る熱心な人達もいる。
他の派で俳句をしている従姉とも年に一度会える日なのだが、お互いに好成績を競う時もあるものだから、今朝も受付に来ると「今日は○○子、○○子を連発したらダメよ」などと言う。
「その言葉そのままお返しする」などと私も返す。

蓋を開けると、今回は99人の出席で、選者は15人。
それぞれの選者の選ぶ10句の中の上位一、二位に賞状と賞金(と言っても些少)が出る。
自慢するようだが、なぜかこの句会ではいつも我ながらびっくりするような好成績で、賞金がたんまり入る時がよくある。
そんな時はモチロンいつものように「おごれコール」で仲間達とお茶をして大半は消費する。
今回は私は不調だったので、仲間のTさんが特選二つ、準特選一つをいただいたものだから、Tさんのおごりで7人がお茶をごちそうになった。

「悪いわね〜」と言いながら、みんなちっとも悪そうな顔をせず、Tさんを祝福しながらお茶をする。
これはどちらにとっても楽しいひとときなのだ。
ごちそうになりながら、私はやっぱり大枚はたいてもごちそうする方がやっぱりいいなと思った。
来年はまた奢るほうに返り咲きたいものだと思った。